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1.222025
【2025年】グルメインフルエンサーを活用した飲食店プロモーション完全ガイド
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1. はじめに
SNSの普及により、飲食店のプロモーション方法は大きく変化しました。中でも、グルメインフルエンサーを活用したマーケティング施策は、売上アップやブランド力向上において現状かなり効果的です。しかし、単にフォロワー数が多いインフルエンサーを呼べばよいというわけではありません。的確な戦略と適切な人選を行わなければ、思うような結果は得られないです。そもそも多数のフォロワーを抱えるグルメ系インフルエンサーなどは、PRでの利用にかかる費用も莫大な金額となるケースも多いです。
本記事では、グルメインフルエンサーの活用がなぜ重要か、そのメリットとデメリット、そして成功させるためのポイントや事例、さらに効果測定の方法まで、包括的に解説します。ぜひ最後までお読みいただき、今後のプロモーション戦略の一助としてご活用ください。当サービスでもインフルエンサーの選定から派遣までお手伝い可能ですのでもしご興味があればお問い合わせください。
目次
- 1. はじめに
- 2. グルメインフルエンサーとは
- 3. グルメインフルエンサーを活用するメリット
- 4. 成功させるためのポイント
- 5. グルメインフルエンサー施策の流れ
- 6. 成功事例と失敗事例
- 7. インフルエンサーPRの効果測定と改善策
- 8. よくある質問(FAQ)
- 9. まとめ
2. グルメインフルエンサーとは

2-1. インフルエンサーの定義
インフルエンサーとは、SNSやブログ、動画配信などで多くのフォロワー(ファン)を抱え、その発言や投稿がフォロワーの購買行動や意識に影響を及ぼす人物のことを指すと考えます。
2-2. グルメインフルエンサーの特徴
グルメインフルエンサーは、特に飲食・外食関連の情報発信に強みを持ったインフルエンサーです。飲食店の新メニューやお得情報、店舗の雰囲気などを、写真や動画・文章でわかりやすく紹介しています。
- 専門性: 食事の見せ方やレビューの仕方が上手く、食欲をそそる表現力を持つ
- 信頼度: フォロワーとのコミュニケーションが活発で、実際の来店を促進しやすい
2-3. 一般的な勘違い
フォロワー数が多い、もしくは食べログなどでメダルの授与を受けているだけの人を集めれば効果的な成果につながるとは限りません。大切なのは、適切な媒体においてPRしてくれる「店舗のコンセプト等に合ったインフルエンサー」を適切な費用で呼び込み、継続的に効果を検証しながら最適化していくことです。
3. グルメインフルエンサーを活用するメリット
3-1. 効果的なブランディング
グルメインフルエンサーの投稿は、視覚的に訴求力が高いのが特徴です。美味しそうな写真や動画、的確なレビューが加わることで、ユーザーの「食べてみたい」「行ってみたい」という感情を刺激し、ブランドイメージの向上にも貢献します。
3-2. 集客効果の向上
SNS上で拡散されやすく、多くの人にリーチできるため、認知度と来店率の向上に直結します。また、「実際に食べた」というリアルな体験談は、うまく活用すれば広告や自社発信よりも信頼度が高く、購買意欲を高めるのに効果的です。
3-3. 継続的な顧客獲得
複数回の投稿やストーリーズで紹介されることで、「行ってみよう」というタイミングが異なるユーザーにも訴求できます。また、ユーザー同士がSNS上で口コミを共有し始めると、持続的な集客が期待できます。
3-4. 課題発見と改善
実際に店舗へ足を運ぶインフルエンサーから生のフィードバックを受けることで、店舗のサービスやメニュー、接客、雰囲気における課題が見えやすくなります。改善すべき点をいち早く見つけ、店舗をより良い方向へブラッシュアップするきっかけにもなりえるのがインフルエンサーを活用したPRではないかと思います。
4. 成功させるためのポイント
4-1. インフルエンサーの選定基準
- 専門性: グルメジャンルを得意としているか
- フォロワーの質: アクティブなファンが多いか(いいね数・コメント数の割合で判断)
- ターゲットの合致: お店のコンセプトやメニューとマッチするか
- 投稿スタイル: 写真や動画の質、レビュー文面の雰囲気などが店舗イメージに合うか
【ポイント】
- フォロワー数だけでなく、「影響力」と「ターゲットの一致度」をしっかり見たほうが良いです。
- メディア(Instagram、Twitter、TikTokなど)の特性を考慮し、店舗に適した媒体を使うインフルエンサーを選ぶ。
4-2. 目的とKPIの設定
- 目的の明確化: 「新メニューの認知拡大」「売上アップ」「ブランドイメージ向上」など、狙いを定める。
- KPIの具体化: 「予約数」「来店数」「1ヶ月あたりに呼び込むインフルエンサーの人数」「SNS上での投稿数(UGC)」「売上推移」などなど・・・、測定可能な指標を決めるべきでしょう。
【ポイント】
- 最終的に数値として効果を可視化することで、プロモーションのROI(投資対効果)を把握しやすくなります。
- 一度の施策だけでなく、継続的に測定・分析することで最適解を導き出すことも重要です。
4-3. インフルエンサーとの連携方法
- 店舗の魅力を明確に伝える: メニューの特徴やコンセプト、こだわりポイントなどを事前に共有。
- 撮影・投稿のポイントを擦り合わせる: アピールしたいメニューや写真の演出、掲載のタイミングを調整。
- フィードバックを受け取り改善する: インフルエンサーが実際に体験したうえで感じた意見を積極的に取り入れる。
【ポイント】
- インフルエンサーに自由度を持たせつつ、店舗が打ち出したいイメージとブレないように事前調整が大切。また投稿に伴う条件などは詳細をしっかり詰めておくべきです。
- インフルエンサーたちは良いお店はしっかり魅力を伝えたいと考えているケースがほとんどです。そのためある程度投稿の方向性はインフルエンサーに任せてしまうのが良いでしょう。信頼できないインフルエンサーの場合はそもそも依頼をしないほうが良いです。
- 一方向のPR依頼ではなく、生の意見としての改善提案をもらうことでさらなるブラッシュアップが可能。
5. グルメインフルエンサー施策の流れ
- 目的の設定
- 新商品・新メニューの認知度向上
- 季節限定メニューへの集客促進
- 売上・来客数の向上 など
- インフルエンサー選定・アサイン
- 対象メディアの特性、ターゲット層を考慮
- 店舗の雰囲気や価値観に合うかを確認
- 投稿内容・日程の打ち合わせ
- 撮影時の演出や見せ方
- 投稿文のトーン&マナー
- 撮影日程をいつ行うか(営業の忙しい時間帯を避ける等)
- ハッシュタグ設定
- どの媒体に投稿を行ってもらうかなど(横断的に投稿してもらうのがベスト)
- 実際の来店・撮影
- メニューの提供方法や接客など、最高の体験を提供
- ハプニングやトラブル時のサポート体制も準備
- 投稿・拡散
- 事前に設定したハッシュタグや店舗名、位置情報を活用
- インフルエンサーが投稿を拡散する際、自店舗のアカウントでのリポストなどでさらに広げる
- 効果測定とフィードバック
- 来店数、予約数、SNSでのエンゲージメント等を集計し効果測定
- インフルエンサーからのレビューやコメントを反映し、改善策を検討
6. 成功事例と失敗事例
6-1. 成功事例
ケース:都内主要エリア居酒屋にて新メニュー導入と継続的インフルエンサー派遣
- 施策内容と結果: あえてターゲットは絞りすぎずトレンドの土鍋ごはんや、炉端焼きなどのメニューをフックに各種メディアで継続的に投稿をしているグルメインフルエンサーを毎月4名ずつ活用。インスタなどでの投稿+Googleマップでのクチコミや食べログでの投稿などに繋がり、施策開始後4ヶ月で売上が1.8倍程度に伸長。
6-2. 失敗事例
ケース:フォロワー数の多さだけでインフルエンサーを選定
- 施策内容と結果: フォロワーが数万人いる美女タレント系インフルエンサーを起用し、かなり多額の費用を投下。 SNSの投稿に対していいね数は多くインプレッションにつながったものの、ターゲットとの乖離が大きく来店数は微増に留まった上に効果も一時的なものだった。
7. インフルエンサーPRの効果測定と改善策
インフルエンサーPRはSNSでの拡散効果が高い一方、その効果を正しく測定し、改善点を反映しなければ十分な成果を得られません。売上・来店数、SNSエンゲージメント、口コミ・レビューの変化を追うことで、施策の良し悪しを可視化しやすくなります。投稿のタイミングやメニュー・サービスを見直し、公式アカウントの運用と連動させることで、インフルエンサーPRの効果はさらに高まります。最終的には、継続的なPDCAサイクルの運用が重要であり、インフルエンサーから得られる生の反応を次の施策に活かすことが成功の近道です。
7-1. 効果測定の指標
- 売上や来店数の変化
- SNS上のエンゲージメント(いいね数・コメント数・シェア数)
- SNSや口コミサイトでの店舗評価・レビュー数確認
- ハッシュタグの使用回数や投稿数
7-2. 改善策の検討
- 時期・投稿タイミングの見直し: どの曜日、どの時間帯に投稿するのがベストか
- メニュー・サービスの改善: インフルエンサーやフォロワーからのリアクションをもとに、メニュー内容等をブラッシュアップ
- SNS運用との連携: オフィシャルアカウントでのリポストやキャンペーンとの連動が行えているか
8. よくある質問(FAQ)
Q1. 予算はどの程度かかる?
A. インフルエンサーのフォロワー数・実績・投稿数によって異なります。まずはどのメディアを伸ばすためにインフルエンサー施策を行うのかや、目標とするKPI、利用ペースなどを明確にし、必要な予算と費用対効果を比較しながら選定しましょう。
Q2. 小規模店舗でも効果はある?
A. 十分にあります。むしろ、大型店舗に比べてメニューや雰囲気など、もしくは小型店舗らしい丁寧な接客などで独自性をアピールしやすいケースが多く、インフルエンサーも無償などでも対応してくれるケースがあります。少額からでも効果的なインフルエンサーを起用すれば、ブランド認知を広げられます。
Q3. 実際に来店させないで投稿だけ依頼してはダメ?
A. 実際の体験がない投稿は、ユーザーに見抜かれる可能性があります。本物の体験談でなければ信用度が下がり、逆効果になる場合もありますので、基本的に必ず実店舗に足を運んでもらい、生の感想を発信してもらうのが重要です。
9. まとめ
グルメインフルエンサーの活用は、飲食店にとって非常に魅力的なプロモーション手法です。しかし「フォロワー数が多いから」「有名レビュアーだから」という理由だけで選定していては、期待する成果を得るのは難しいでしょう。店舗のコンセプトやターゲットに合うインフルエンサーを厳選し、投稿内容や改善点を共有しながら、継続的に効果を検証していく姿勢が重要です。
- インフルエンサー選定の慎重さ
- 明確な目標設定とKPI管理
- インフルエンサーとの緊密な連携とフィードバック活用
これらを押さえることで、飲食店の魅力を最大限に引き出し、売上やブランド力向上につなげることができます。今後のマーケティング戦略の一環として、ぜひグルメインフルエンサーの活用をご検討ください。
弊社でもインフルエンサー活用サービスを提供しておりますのでもしご興味があればお問い合わせください。
大学生の頃からウェブサイト作成やアフィリエイトに触れ、自然とSEOやWebマーケティングの知識を身につけてきました。その後、当時150店舗以上の飲食店を運営する企業に中途入社しグルメメディアの管理・運用やリスティング広告の運用をする機会を得て、これまでに250店舗以上の飲食店のオンライン集客やページ管理を経験。現在も100店舗を超えるレストラン・飲食事業を展開する企業で、Webや広告まわりの責任者として運営に携わっています。グルメインフルエンサーとしての活動も行い、インフルエンサーマーケティングの知見を活かした販促企画にも力を入れてきました。常に「飲食店がより多くの方に選ばれるように」という思いを大切に、現場と二人三脚で取り組んでいます。まだまだ至らないところもありますが、幸い所属する会社は国内でもトップクラスの利益率と成長を続けており、その一助になれるよう日々学びと改善を繰り返しながら、お客様や業界に貢献していきたいと考えています。より良いサービスを提供するためにこれからも勉強と実践を重ねていく所存です。