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2.92025
飲食店で夢を実現!戦略的アプローチで月商1000万円超えを目指す成功法則
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飲食店のコンサルタントとして、多くの店舗を見てきた経験から「月商1000万円を安定して超える飲食店を作りたい」という方に向けて、重要ポイントをわかりやすく解説します。
結論としてハードルはかなり高いですが、適切な準備と戦略を立てることで、まったく実現できない数字ではありません。以下では、月商1000万円以上の売上を目指すために必須となる条件や施策、さらに成功のために押さえておきたいポイントを詳しく説明していきます。
1.結論:月商1000万円以上の飲食店を作るハードルは高い
まず強調しておきたいのは、月商1000万円以上をコンスタントに上げられる飲食店は決して多くはないという事実です。実際、個人経営の多くの飲食店は月商100~300万円台で推移しやすいといわれています。
- 固定費が高騰しやすい(家賃、人件費など)
- 集客に必要な広告費や販売促進費も大きくなる
- 高いクオリティのサービスや商品開発、人材管理などが必須
例えば、客単価5,000円の店で月商1000万円を目指すなら、単純計算で**1ヶ月に2,000人(1日あたり約67人程度)**の集客が必要になります。席数や回転率も考慮すると、かなりの集客力が必要です。
とはいえ、しっかりと戦略を立てて臨めば、月商1000万円は「不可能な数字」ではありません。以下の条件をもとに、着実に準備を進めていきましょう。
2.月商1000万円以上の飲食店を作る条件
2-1.事前に各種グルメサイトで取れる売上の目安を調査する
- グルメサイト(食べログ、ホットペッパー、ぐるなびなど)の平均PV数や狙える効果を担当営業にヒアリング
- 近隣エリアの同業態店舗がどのくらいの集客をしているかの推定
グルメサイトは多くのユーザーが参考にするプラットフォームです。「平均PVがどのくらいか」「予約数が多そうな店のPV数はどれくらいか」などを担当営業にヒアリングして調べましょう。地域や業態によっては、月間PVが1万以上あるお店が顕著に集客力を伸ばす傾向があります。口コミ数や検索ランクから、そのエリアや業態の「具体的な予約売上見込み」をある程度推測できます。特に食べログに関してはその日の予約数を、食べログのトップページから見れるのをご存知でしょうか。30日間ほど確認し続ければ、その店の1ヶ月のネット予約人数をだいたい推測することができてしまいます。
ポイント
グルメサイト担当者に、同じような業態・エリアでの“平均PVや予約数”を聞いてみるのも有効です。個別店の情報は教えてもらえないでしょうが、エリア平均や大体の数字を把握するだけでも戦略が立てやすくなります。
2-2.近隣店舗の客数を調査し、フリー集客の可能性を把握する
- ランチタイムやディナータイムの周辺店舗の客数
- 周辺商業施設やオフィスの有無による流動人口
フリー集客(予約なしで飛び込み利用するお客)がどれくらい期待できるかは、物件選びの重要な判断材料となります。ライバル店の混雑状況や通行量などの調査を怠ると、せっかく高い家賃を払っても集客が予想より伸びない…という事態になりかねません。
豆知識
繁華街や駅前の一等地では、通行量が1日1000人単位で変わることがあります。昼夜で層が変わるエリアなら、ランチターゲットとディナーターゲットを分けて考える必要があります。
2-3.できる限り高単価の業態を選ぶ
- 少ない客数でも売上を積み上げやすい
- 客単価が高い分、サービスや内装、食材の質にも投資が必要
月商1000万円を目指すのであれば、「客数 × 客単価」を最大化することが重要です。高単価業態の場合、客数を極端に増やさなくても売上を作りやすいメリットがあります。
ただし、高単価になるほど顧客が求める満足度も高まるため、ハイレベルな商品・接客・内装への投資が必要です。あまり多くの客数が望めない場所で、ラーメンや丼物の店などを始めてしまうと地獄の負のスパイラルにハマってしまう可能性があります。
2-4.エリアが良い場所を選ぶ
- 人流の多い駅前、繁華街、有名な観光地など
- 通勤・観光客など多様なターゲットを狙える
立地選びは飲食店の成功を大きく左右します。家賃が高くても集客力が高いエリアであれば、結果的に広告費の削減や多くの集客人数の実現に繋がります。
例えば、主要駅から徒歩5分圏内であれば、予想以上の飛び込み客を取り込める可能性が高いです。そもそもエリアが良くないと、予約の獲得も難しいケースが多いです。
2-5.Instagramのハッシュタグで「エリア名 + グルメ」を検索
- 投稿数やエリアに関連する話題の有無をチェック
- インフルエンサーとのタイアップができる可能性
SNS、特にInstagramは、若年層からファミリー層まで幅広く利用されています。
実際、飲食店検索にInstagramを使う人が増えており、ハッシュタグで「#〇〇グルメ」「#〇〇ランチ」などを調べて、その投稿数・反応を見れば、そのエリアの“盛り上がり”をある程度把握できますし、そのハッシュタグでインフルエンサー投稿を増やし露出すればお店の認知度や予約数にダイレクトに響いてきます。
2-6.お店の前やビル前の通行量が多い
- 店頭に看板やメニュー表を置くメリット大
- 視認性を上げることで飛び込み客の獲得も期待
立地による通行量の多さは、直接フリー集客に繋がる要素です。例えば、ビルの1Fで1日通行量が1000人超なら、看板やメニュー表の設置でそのうち数%でも飛び込み客を獲得できます。高い家賃にはなりがちですが、広告投下コストを抑えながら集客できるのは大きなメリットです。
2-7.自店舗と同業態で近隣に流行っているお店がある
- 「競合がいる=需要がある」可能性が高い
- 他店との相乗効果や差別化戦略が立てやすい
全く同じ業態がないエリアよりも、あえて人気店が近くにある方が、エリア全体の認知度が高まるため集客につながる場合があります。
例えば、ラーメン激戦区や焼肉激戦区など、“競合が多い=専門店を求める顧客も多い”ということ。しっかりと差別化(味・サービス・価格帯・演出など)すれば、相乗効果が期待できます。
2-8.集客できていない客層に向けた商品開発と広告投下
- ターゲットをずらして新規顧客を開拓する
- 既存顧客が来ない時間帯・曜日に施策を打つ
常連客だけでなく、新しい客層を取り込むための商品開発は重要です。
例えば、平日のランチ客をメインにしている店なら、夜の客数や客単価のアップを狙えるメニューやドリンク展開を検討すると効果的。SNSやWeb広告を使って、限定メニューやイベントの情報を効果的に発信しましょう。
3.月商1000万円を達成するための追加ポイント【SEO強化要素】
3-1.店舗コンセプトとターゲット設定
- ターゲットを絞り込む:顧客層(ビジネスマン、ファミリー、デート利用など)
- コンセプトを一貫させる:内装、メニュー、サービスがブレないように
月商1000万円の規模を目指すなら、「誰に何をどう提供するか」 を明確にすることが第一歩。中途半端なメニュー構成やコンセプトでは、集客効率が低下してしまいます。
3-2.メニュー開発と価格設定
- 高単価メニューの導入:看板メニューや高級食材の採用
- 原価率と利益率のバランス:おすすめ商品で集客しつつ、利益を確保できるメニュー設計
高単価業態を選ぶだけでなく、「看板メニュー」を作ることでお客さまの興味を引きつつ、全体の客単価を上げられます。
3-3.スタッフ採用・教育とオペレーションの最適化
- 接客クオリティの均一化:マニュアルと研修制度の整備
- ピークタイムのオペレーション強化:回転率を上げる、注文ミスを減らす
どれだけ立地やメニューが良くても、スタッフの接客やオペレーションが不十分だとリピーターを獲得できません。実際、口コミサイトの低評価は接客・サービス面を指摘するケースが非常に多いです。
飲食店経営では、人件費はコストの大半を占めるため、効率的なシフト組みや業務フローを整備しつつ、顧客満足度も維持することが必要です。
3-4.オンライン集客戦略(SNS・Web広告・グルメサイト)
- SNS運用:InstagramやTikTokで写真・動画を定期的に配信
- Web広告:リスティング広告、グルメサイト広告などで新規ユーザーにリーチ
- グルメサイトとの連携:特集掲載やクーポン発行
- Googleビジネスプロフィールでの情報の充実
実店舗だけでの勝負に固執せず、オンラインでどうアプローチするかも重要。グルメサイト経由で1ヶ月に100~200件の予約を獲得している人気店はまったく珍しくありません。
3-5.リピート客の獲得施策
- 顧客管理システムの導入:LINE公式アカウントなど
- イベントやキャンペーン:誕生日特典、ポイント制度
新規客を獲得するより、リピーター化の方がコストは安いと言われています。飲食店も同様で、常連客が増えるほど月商が安定します。
例えば、LINE公式アカウント登録で次回使えるドリンク無料券を配布するなど、来店のきっかけを定期的に与える仕組みを作りましょう。
3-6.飲食店の収支管理とコストコントロール
- 売上予測と実績比較:日次・週次・月次で売上とコストをチェック
- 原価率や人件費率の最適化:月商1000万円を達成しても利益が残らなければ意味がない
月商1000万円を目指すには、どうしてもコストも大きくなりがちです。そこで定期的な見直し(仕入れルートの見直しやスタッフ配置の最適化など)を行い、利益を確保する必要があります。
目安として、原価率30%前後・人件費率25%前後をキープできるかどうかが、収益性を左右します。
4.成功事例と失敗事例から学ぶ
成功事例
- 立地×高単価=集客数は少なくても利益が出せる店
- 例:駅前の好立地で客単価6,000円以上の和食店が1日60人以上を安定集客し、月商1000万円超に成功
- SNSで話題性を作り、ターゲットが若い世代へバズる形で認知拡大
- 例:店舗の外観や料理が映える設計に投資し、Instagramで1ヶ月1,000件以上の新規フォロワーを獲得
失敗事例
- 立地が悪いのに高級業態に挑戦し、集客が伸びず家賃負担に苦しむ
- 例:オフィス街から少し外れた場所で高級フレンチを開業、想定以上にフリー客が来ず固定費倒れ
- ターゲット不明瞭でメニューが散漫、結果的に「何の店か分からない」状態に
- 例:居酒屋なのにカフェ要素も加えて中途半端になり、コンセプトブレでリピーターがつかない
成功事例からは「立地と業態の適切な組み合わせ」や「SNSや広告を活用した話題作り」が重要であることがわかります。一方、失敗事例は「家賃や内装費が重すぎて利益が出ない」、「そもそものコンセプトが曖昧」というパターンが多いです。
5.まとめ:戦略的アプローチでハードルを越える
- 月商1000万円以上の飲食店を作るハードルは高い
- 客単価を高めるほど高いサービスレベルが要求され、投資・コスト管理が必須
- 1日あたりの必要集客数やオンラインからの集客数・店前の通行量などをシミュレーションしておく必要がある
- 立地選び・業態選び・オンライン&オフライン集客、スタッフ教育、コスト管理など総合的に準備すれば実現可能
- 特に**「客単価×客数」のシミュレーション**を念入りに行い、具体的な数値で目標設定を行う
- 競合調査やグルメサイトの活用など、事前リサーチを徹底することが成功への近道
- グルメサイト平均PVや近隣店舗の売上状況を把握し、現実的な売上予測を行う
月商1000万円は、飲食店にとって大きな目標です。ただし、それを達成して安定させるには総合的な戦略が必要になります。この記事で紹介したポイントを押さえつつ、自店舗に最適な形にカスタマイズし、具体的な数値目標と施策を組み合わせて運用していきましょう。
- 毎月の数値管理(売上、客単価、回転率、原価率、人件費率)を怠らない
- 常に次の一手を常に考えるか仕組み化(新規商品・キャンペーン・広告展開)
- 「どの客層が現在、狙い目か?」「自店の強みは何か?」を再確認し続ける
- QSC(品質・サービス・清潔感)を徹底し、リピーターをしっかり確保する
ハードルは高いですが、適切な手段を講じていけば着実に近づけるはずです。ぜひ本記事を参考にしながら、一歩ずつ成功に向けて店舗運営を進めてみてください。
大学生の頃からウェブサイト作成やアフィリエイトに触れ、自然とSEOやWebマーケティングの知識を身につけてきました。その後、当時150店舗以上の飲食店を運営する企業に中途入社しグルメメディアの管理・運用やリスティング広告の運用をする機会を得て、これまでに250店舗以上の飲食店のオンライン集客やページ管理を経験。現在も100店舗を超えるレストラン・飲食事業を展開する企業で、Webや広告まわりの責任者として運営に携わっています。グルメインフルエンサーとしての活動も行い、インフルエンサーマーケティングの知見を活かした販促企画にも力を入れてきました。常に「飲食店がより多くの方に選ばれるように」という思いを大切に、現場と二人三脚で取り組んでいます。まだまだ至らないところもありますが、幸い所属する会社は国内でもトップクラスの利益率と成長を続けており、その一助になれるよう日々学びと改善を繰り返しながら、お客様や業界に貢献していきたいと考えています。より良いサービスを提供するためにこれからも勉強と実践を重ねていく所存です。